オーナー松村の趣味部屋です。
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超スローなペースでしか更新しないと思いますが、たまに覗いてみてくださいませ~
Elcamino 4L60E スワップ その①
やっとです…
久しぶりに愛車のアップグレードに取り掛かれる時が来ました。今回はトランスミッションをTH350という3速ATから、4L60Eのロックアップ付き4速ATに変更したときの作業内容を紹介します。
快適なデイリーユースと、パワーに耐えるだけの強度、そしてトラブルフリーを目標としたトータルパッケージングをEcaminoのコンセプトに掲げておりますので、今回のスワップは不可避なのです。
まずは両者の違いを比較してみます
TH350は1969年デビューした機械式の3速AT。タフさがウリで制御もシンプルなため、今でも数多くの車両に搭載されているはずです。(もちろん現行車以外の話)
僕のElcaminoは1965年式で元々はパワーグライドが搭載されていはずですので、入手時には既に載せ替えられていたということになります。
一方の4L60Eは、その前身であるTH700R4(別名4L60)の進化系モデルとして1993年にリリースされました。電子制御のため、作動させるにはモジュールが必要となります。
1st 2nd 3rd 4th
TH350 2.52 1.52 1.00
4L60E 3.06 1.62 1.00 0.70
ギヤ比の違いは上記のとおり
1段増えることにより加速もよくなり高速も伸びるようになるのです。TH350の時はデフのギヤ比が2.73でした。リヤエンド変更の項でも紹介しましたが今回4.11とローギヤード化しました。
にも拘らず、4速ギヤが0.70なのと、ロックアップが作動したときにさらに回転数がドロップするので、そのあたりを考慮すると現在の巡航時のエンジン回転数(80km/h時に約2200rpm)よりも計算では低くなるのです。
ということは、必然的に排気音も小さくなりますますクルージングが快適になるというわけなんですね~。
今回使用したのは1996年以降に採用されたレイトモデル。アストロに搭載されていたミッションを流用しました。それ以前のアーリーのモデルはハウジング一体のワンピースボディですが、レイトモデルはベルハウジングがボルト留めの2ピース式となってます。
せっかくなので、搭載する前に中身のリフレッシュ+αの処置をTFXmotorさんに施工していただきました。
ベルハウジングがフルカバーなので、ミッション搭載後にフレックスプレートとコンバーターを固定する際の作業性を考慮して、あらかじめ下側を大きく切り取っておきます。(丸印内)
そして次はいよいよコイツの出番…なんですが、そう簡単には載りません。
まずTH350とは絶対的に違う点がいくつかあります。
①トランスミッションの全長が違うので、ドライブシャフトの短縮加工が必要
②クロスメンバーに固定にするためのマウントの位置が違う
③ミッションのボディ自体が一回り太くフロアトンネルに干渉する
他にも細かな見直し箇所はあるのですが、大きなところだと以上の3つは最低でもクリアーしなければスワップできません。
①については、4L60Eをオーバーホールでお願いしたTFXmotorさんに加工依頼したためここでの説明は割愛。どれだけカットするかの寸法を指定してまる投げです。
②と③については以下のとおり。
まずは②から
左の画像はわかりにくいですが、トンネルを真下から見た図。マーキングしたところが干渉する部位で、ちょうどベルハウジングのボルト部分のリブが飛び出てるのでここが当たります。
真ん中の画像はボディの後端部。テールハウジングのボルト部分がギリ干渉するかな~って感じですね。今回はミッションを幾分ケツ下がりにセットしてクリアーしました。
そして右の図は、干渉するフロアトンネルをカットしたところ。実際にミッションがマウントされたのとほぼ同じ状態でトンネルとのクリアランスを見てるのですが、決して余裕はありません。
脱着の際は他の箇所にも干渉するであろうことから、少し大きめにきり飛ばした方がよさそうですね。(アメリカなんかだと、潔くフロアトンネルをまるごと作り直しています)
そしてこの後、カットしたトンネル部分を新たに型取りした鉄板を溶接して埋めておきました。
続きましてクロスメンバーの加工です
TH350と4L60Eではマウントの位置が当然違うので、何らかの方法で取り付けられるようにしなければなりませんが…
~その②に続く~