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オーナー松村の趣味部屋です。

Elcamino フロントブレーキ アップデート

最近なかなか時間が取れず愛車で遊ぶことが少なくなってしまってますが、年末年始の休日を利用して久しぶりに作業できましたのでその時のレポート

もともとは画像のようなSSBC製11インチシングルピストンのバキュームブースター付きを使用していましたが、一昨年マスターシリンダーだけ先にWILWOOD製15/16タンデムマスターに変更してマニュアルブレーキで乗ってました。
ことの始まりはエンジンルームをすっきりさせたい理由からでしたが、ブレーキの効きについては当然ですが若干の不満はありました。それを解消すべく昨年の夏ごろこのキットを購入して用意していたものの、なかなかそれを実行できずにいたのですが、ようやく実現に至ったというわけ。

それでは早速作業開始しますが、いつものように駆け抜けます(笑)使用したパーツについては最後に説明しますね~

左 まず手始めに現在のブレーキを取外すため、ブレーキフルードを抜いてキャリパーをホースごと取外したら、スピンドルのクラウンナットを外してローターASSYも取り外します

中 次にバックプレート、キャリパーブラケットも外すと、スピンドルだけの状態になりますので、ここから新しいキットを取り付けていきます

右 新しいキットのキャリパーブラケット アルミ製でパウダーコート処理されており、キャリパー締結用にクリンチナットが打ち込んであります

左 ブラケットを固定するのに使用するボルト&ナット、ワッシャー、シム類の構成品

中 これらをスピンドルに取り付けます(この段階ではまだ仮付け)

右 いつも心掛けてることですが、作業をスムーズに行うためそれぞれの箇所に使うボルトやパーツを最初に分別しておき、そこから順に持ち出してます

左 それぞれ別部品だったハブ、アダプター、ローターを事前に組み立てていたので、ベアリングをセットして取り付けます(こちらも仮付け)

中 なぜならチェックしないといけない箇所があるから。横から見るとわかるのですが…

右 キャリパーブラケットとローターを平行にする必要があるため、シムで調整をしてやらないといけないのです

左 わかりにくいですが、ブラケットアッパー側のローターとの距離。すき間4mm弱ってところ

中 変わってロアー側 こちらは3mmかな?最終的にはノギスでもっと精密に計測してシムを組み合わせ、場合によっては研磨したりしてなんとか同じ寸法にします

右 次にキャリパーを取り付けるための準備にかかります。まずは構成部品一式

左 そしてキャリパーも取り付けの際、同じようにシム調整が必要です。先の画像の金色の丸いのがそれ。ローターのセンターとキャリパーのセンターをそろえてやらないとパッドが入りませんので…

中 それらの寸法が全て問題ない状態になったら、一度全ての部品を取外し、各ボルトにスレッドロッカーを塗布して規定トルクで締め付け組みあげていきます

右 ネジ部だけでなく、ボルトのヘッド裏(相手側と接触する面)にもお忘れなく

左 ハブASSYを取り付けるため、グリスを塗りこんだインナーベアリングを入れてオイルシールを打ち込みます

中 アウター側も同様。しっかりグリスを塗っておきます

右 クラウンナットを締めこんで遊びを調整したら、忘れないよう割りピンを挿してからネジ式のキャップを締めこむ。ぱっと見ただけでも、前のローターとの大きさの違いがわかります。

左 次にキャリパー こちらもシムの枚数を間違えないように所定の場所へ取り付けて…

中 スレッドロッカーを塗って規定トルクで締めます。構成部品がアルミだからだと思うのだが、キャリパーの締め付けトルクが54N・mと結構弱いことに若干不安を覚える(ボルトも細い)

右 説明が後回しとなったが、このキットにはホースが付属しておらず別で用意してやらなければならないため、前もって用意しておいたANアダプターを予め取り付けておきました

左 そしてキャリパー側には90度のフィッティングをチョイス

中 ホースは#3テフロンメッシュを使用し、ステアリングを左右目一杯きってもホースに無理が掛からす、更にどこにも干渉しない長さと取り回し位置で決めてやります

右 パッドも取り付けホース両端もフィッティングと接続したら全て本組みし、いよいよ完成が見えてきました。ここまでの作業時間はゆっくりやってほぼ一日

左 このあとブレーキフルードを入れてエア抜きしてやり、接続部からのフルード漏れがないかよく確認。この時キャリパーのブリードがアウター、インナー両側についてるのでそれぞれから抜いてやらないとエアが残ります。

中 この車の本来のクリップボルトサイズは7/16-20なのですが、キットに付属のボルトは1/2-20となるのでマッチするナットを忘れないように用意しておかないと、最後の最後で素敵なオチを迎えることになりますよ

右 最後にホイールを取りつけてひとまず完成~

このあと近所を軽~く試乗しては戻ってきて点検を数回繰り返し、徐々に走行距離を伸ばして安全を確認。
気になる効きについてですが、一度80km/hくらいの速度から8~9割の踏力でガツッとブレーキ踏んでやったところ、軽く「キュッ」っとタイヤが鳴るほど。これならフルブレーキ掛けた時にロックさせられるだろうって位の感触はありました。
前の仕様でもそれなりに効いてはいたのですが、パニックブレーキ時には絶対止まれないだろうな~って思うくらいショボかったので、これでようやく安心して止まれる車になったかなと思います。

~最後に今回使用したブレーキについて~
WILWOOD社製ダイナプロビッグブレーキキットというA-BODY用製品でして、内容は4ピストンキャリパーに、12.19インチベンチソリッドローターを、ハブとボルトで締結する2ピース構造となってます。それにローターとハードウェア以外はアルミ製なのでとても軽量。もとのブレーキが片側一式で15.6kgだったのに対し、ダイナプロは8.2kgと約半分。手に持った瞬間軽さの違いを実感できます。
それと中途半端な数値のローターサイズは、15インチホイールに取付け可能な最大サイズという理由から(ホイールのデザインによっては不可)きてます。
ただ、4ピストンキャリパーの構造上、ホイールとハブの当たり面と同じくらい外側へ出てしまうのと、外周方向にサイズアップしてしまうために、僕のWELDだとキャリパーがちょうど抵触してしまい、仕方なくスペーサーでかわしてやらねばなりませんでした。


個人的にキャリパーをレッドにしないところと、ドリルド&スロットローターをチョイスしないところが拘りで、いかにもはカッコ悪い、アピールするのもカッコ悪い、見た人が自分で気がついてくれるのがカッコいいってのが根底にあるので、そのコンセプトから外れないようにパーツチョイスをしています。これは昔から変わりません。
これからも、ちゃんと意味のある(目的がはっきりしている)カスタマイズで愛車と付き合っていきたいと思いま~す。

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